2007年 08月 04日 ( 1 )

 

娘です&蕎麦の雑誌について。

ようやく味が開いてきました。
開けたては「味がしない」ってこういうことか!と納得。
f0060530_230387.jpg実は辨天娘さん
レギュラー候補生です。

理由

① とある酒場にて・・・
「サイトーさーん!ベンテン入れてくださいよぉぉ!」
とからまられた経験があります。

② 当店で・・・
「サイトーさん!
オレ、サイトーさんにもベンテンの世界に入って欲しいんですよぉ!」

どちらもヨッパですが
切実な願いと感じ入りました。

つーわけで、今月はこれです。

この酒がどんな酒かを説明する前に最近感じたことを述べます。

今月、オッサン系の雑誌が2誌
蕎麦を特集しております。大変な数の蕎麦店が掲載されています。
もちろん!当店も・・・はい、掲載されるわけがないでしょ!

ちょいと感想を。

2誌読んで連想されたのがイギリスのポップアートのこと
あるアーティストが何かの芸術祭において
「屋外の水道を出しっ放し」にするというパフォーマンスを演った。
おりしもイギリスでは水不足のまっ最中である。
曰く「このアートは人々に水を大切にしなきゃという感動を生み出す」と。

なるほど!共感はできないが“逆説”ということか。

日本でも同じような“逆説”がよくありますよね。

①蕎麦の実を丁寧にハンドピッキングで選別し石臼で製粉
これを篩い(ふるい)にかけず“無ふるい”で蕎麦を打つ!(うちもそうなの!)
              ↓
しかし、そのフィルターを介さない蕎麦を引き立てるために
酒はきっちり炭素濾過されたものを用意しております。

②蕎麦の“つゆ”を作るうえで重要なのが「熟成」という過程(うちもそうなの!)
“かえし”の熟成、だしとあわせた後の加温と熟成はとても大事。
              ↓
しかし、そばつゆの熟成感を引き立てるためには
酒は熟成に向かない“米のジュース”のような酒を用意しております。

③蕎麦は江戸の文化を現在に引き継ぐもの、変えちゃいけない部分がある。(うちもそうなの!)
“蕎麦は三口半で食べ切って、それを2枚食べる”のが正統。(えぇ?)
              ↓
しかし、そんな蕎麦の伝統美を引き立てるためには
「酒は燗して呑むもの」という伝統はあえて無視します。

なるほど!蕎麦屋は逆説のポップアートだったのね!
いやはや知らなかった。存じ上げませんでした(笑)。

残念ながら今月のお酒「辨天娘 純米酒 玉栄」は
ポップアートからすれば何のひねりもない酒です。
でも完全に発酵した酒の飾り気のない美しさがあります。

結婚するならこんな娘さんがいいのでは?

by soba-kiri | 2007-08-04 23:41 | 今月のお酒