プロとして呑み、プロとして醸す!
飲食店にズカズカ入り込み、メニュウにもないものを注文して
あげくに調理の仕方にいちいち難癖をつけてスンゲェ偉そうにして
何か粗相があろうものなら
その店の全部が悪いかのように大声で罵る客がいたとしたら?
そんな客に心が込められるだろうか…?
痛いねぇ、心が。
うーん何か履き違えてないか?食うもんなくなるぜ。
さて本題
「酒呑みの合間に酒造ってるだけや」
私の欠点だね。
言葉通りにしか理解しない。人間に深みがないね(とほほ)。
昨年聞かされたこの言葉。深く考えてなかったんだな~この一年。あーやだやだ。
自己嫌悪は置いておいて…画像は酒母室(もと場)に並んだ酒母タンク。

暖気入れ中。
私が担当した作業は暖気樽を抜いたあとのタンクの掃除。(うーん軽作業だ)
タンクの内壁に散ったもろみ(?)をゴムベラでピーッとやって布でふき取る。
いやむしろ「磨く」といった風情である。
丁寧だ!
>どぶ愛好家の皆さま!作業はスンゲェ丁寧ですよ!
すぐさま杜氏に感想を述べた。
「そりゃ自分らの呑むもん造っとるんやけぇあったりまえやぁ」
考えてみれば10月の初旬に蔵に入り4月までの半年。
端的に言って「人生の半分」の間のメインの飲み物なのだ。
杜氏からさらに一言。
「どの酒も好きなだけ飲んでええことになってる」
いやいやそれは知っていたけど改めて当事者の言葉というのは迫力があるなぁ!
しかし待てよ。
醸す者が自分が飲んでそこそこ満足する酒なのか?だとしたらラクそうだな。
いやいやそうではあるまい!そうではあるまい!
現に加藤杜氏は昨年はボイラーを新調。(志ん朝じゃないよ)
今年は井戸を掘りなおしている。
それでもまだまだ「いい純米酒を造る設備には不足(蔵人談)」だそうだ。
加藤杜氏にとって何が不足なのかは不明だが
さらなる高みを見据えていることは確かである。

こんな真剣…でもな。
ジャミラ。

プロがプロとして呑み
プロがプロとして醸す。
行き着く先は加藤杜氏のアタマの中にしかない。
じゃ私らに出来ること?
ふふ決まってますがな~!
呑みなはれ~!
by soba-kiri | 2008-02-08 01:40 | 社会科見学