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サムライ専務!久保本家潜入ルポ(最終回)

サムライ専務!久保本家潜入ルポ(最終回)_f0060530_2354781.jpg左:「生もとのどぶ」
第13号 +13.5 18BY
右:初霞 特別純米酒
どちらも「久保本家」さま!

あ~お酒の感想ですね。

車道と歩道を隔てる「えん石」というやつがありますね。あれの上をチャリで走るなんて事は皆さん経験済みでしょうが…(え?私だけ?)。中学生のころ異常にそのことに凝った時期がありました。腸内・・・いえ町内にある氷川神社の裏の道があるでしょ?(知らないって!)そこのえん石が長~い直線で途切れがない、且つやや下りなので格好のトライアルポイントでした。脱落しないポイントは視線を遠くに置くこと、近くを見てはダメです。ぐらつきます。力を抜いて遠くを見る。うまくいくとえん石の上をすべるようにママチャリで綱渡り状態(笑)。

何が言いてぇんだぇ?

まあそういうことが連想されるような味わいなのさ。加藤杜氏に感謝です。旨いです。

さて本題

サムライ専務!久保本家潜入ルポ(最終回)_f0060530_2326179.jpgここで蔵元「久保順平」さんのことを書こうと思います。

私は“所作”という言葉が好きです。その人の、ふとした立ち居振る舞いにはものすごく多くの情報が含まれているはずです。

生い立ち
人生観
大事にしているもの
その日の気分
その他いろいろ

「障子をあけたてする際はひざをついて操作する」
私も知識では知っていたが実際には「忠臣蔵」なんかでしか見たことないし、まして実践したこともなかった。あの日、私を案内してくださった専務「久保順平」さん、蔵元である。ふすまと障子だらけの屋敷を案内してくださった…

私に座布団を勧める。私座る。
「それではちょっとお待ちください・・」
片膝をつき低い位置で障子を「スーッ」。開ける。
身体をひるがえし今度は廊下側から
「失礼します」と「スーッ」と障子を閉める。


ただこれだけのことなのだが私は一生忘れないだろう。
ものすごく自然なのです。無理がない。
そして自分のやってることを他者に強いる風がない。

私が女だったら惚れちゃうね!

「伝承」とはなんでしょう?何でもかんでも言葉・文字、映像に置き換えられるとは限らない。情報化できない何かは必ずあると思う。本当に大事なものって言うのはそういうものなのさ。(↑↑画像は文字化できないものを文字化してる専務の素晴らしい仕事です)

それにしても、あのときの専務の服装はフリースにジーンズだったのだが
思い返すに、どうしても袴姿(脇差つき)でしか回想できない。
まさにサムライです。サムライソウル!
(「サムライテイラー」とか「サムライデリカデッセン」ではない)

専務と杜氏、二人を並べて私は訊きました。
「加藤さん、何でこの蔵なんです?」(かなり失礼だ!)
「あれ?なんでやろなぁ?ま、なんとなくやなぁ!」
なんて、おっしゃってましたが
「とにかく観察力がものすごいんですわ!」(専務談)の杜氏です。
当然、私なんか及ばないほど蔵元観察をしてるはず。

そして、加藤杜氏を受け入れる専務もものすごい度量です。
目指したのは「キレの良い純米酒を造りたい」そんだけ。
そこに加藤杜氏。「いや~こんなに大変だとは思いませんでしたわ~!」と笑う。
そして全幅の信頼。当然、儲けなんざぁ度外視さね。

ま、何はともあれ私たちにとって旨い酒が呑めるのはシアワセです。
仏教の世界では「この身今生において度せずんば さらにいずれの生においてか この身を度せん」とありますが日本酒も同じだなと思います。

「汝、今呑むべき酒を今呑むべし!」(バイロン・・・嘘アタシです)

by soba-kiri | 2007-03-14 00:48 | 社会科見学  

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