京都「Z」で衝撃受けすぎです。
京都は北山、植物園近くの蕎麦屋さん「Z」。
まるでドキュメンタリの取材のように張り付いてきました。
月曜の夜には食事をしながら“座学”さながらお話をして
火曜は蕎麦打ちから昼の営業まで厨房に入れていただきました。
こちとら弟子でも取引先でもない埼玉の蕎麦屋です。
それでも“想い”と“手仕事”をきっちり見せてくださった度量に感服しました。
それこそ石臼までひっくり返して見せてくれました。
で?何を想った?自分?
いちばん強く感じてしまったのは
自分があまりにも「こうでなきゃ」という“型”に自分自身をはめ込もうとしていたこと。
そのことに気付かされました。
いやー、やっぱりマニュアル世代なんですねぇ(笑)。
マニュアル人間の私から見た「Z」さまの蕎麦打ち、ゆで方、つゆ作り・・
どれをとっても考えられない、アンビリーバボー!なことばかりでした。
しかし、水や蕎麦といった基本的な素材と向かい合えば
「なるほど!確かにそうなるよなぁ!」と全てが腑に落ちます。
自分で不必要なマニュアルを作り
そこに自らをはめ込もうとして
一生懸命に蕎麦をまずくしていた。
もはや反省という言葉で追いつかないほどひっくり返っています(笑)。
別に「今後はテキトーにやるぜ」ではありませんよ!
自分の扱う素材に添うていくというかなんというか・・・
いい意味で無理をしない触り過ぎない。
それでいて、きっちり想いはこめるというか。
「放し飼い」なんて言葉が聞こえてきそうですね。
それにしても「Z」さまの“水”の旨さよ!!
甘味、旨味すら感じてしまう水。
蕎麦打ちのスタイルも、ゆで方も、つゆ作りも“水”あればこそ。
うーむ、あの水だけでも売れるんじゃないかなぁ?
(え?雑念?)
by soba-kiri | 2007-02-08 02:20 | 蕎麦屋点描