「竹鶴がこんな値段のはずない!」

(画像は今年の呑み切会の蔵見学。柿渋を塗りこんだ床が見事な酒母室(もと場))
「さっき電話したYですが」と11名。あわわ。
その後、2名様が「玉子焼き」ふええ。
私:「あのさ、玉子焼きすっごく時間かかるって言ってもらえる?」
バイト:「お待ちになるそうです。」あうう。
そしてもう一組2名様。いらっしゃいませっ!
(この時点でちょっと過呼吸気味)
心静かに手と身体をフル稼働し始めたときに
高二女子バイトさんが青い顔をして
「あのォ~、お客さまが『竹鶴がこんなに高いはずがない』っておっしゃるんですが~」
わなわなわなわな(怒)
当店の小笹屋竹鶴純米原酒は一合750円。高価ではない。
大嫌いな言葉だが「リーズナブル」ですらある。
でも、以前にもあったことだが
「なんでまた、わざわざ竹鶴を?どうして埼玉で扱うんですか??」
と、かなり不思議そうに(信じられないという感じで)尋ねられたことがある。
そのお客さまは何十年か前に竹原に住んでいたことがあったらしい。
失礼を承知で、その質問の真意を解釈すれば
「なんでわざわざ広島くんだりからボロ酒を取り寄せるの?」
と、いうことだろう。
そんな経験もあったものだから
すかさず一升瓶を持って客席に乱入(オーバー)
過呼吸で、はやる動悸も高らかに!
「あのですね!」と説明しようとするが話がかみ合わない。
本当のところはというと
「竹鶴がこんなに安いはずはない!なんでなの?」
♪な~んでかフラ~メ~ンコ~オレ~♪
「それはね・・」と説明する暇もなく
「あ、あわわ、そうでしたか。すみません。ゆ、ゆっくりしていってください」
スタコラスタコラ冷汗タラタラ。
一段落して説明にうかがった。
じつは当店では・・・
・ふつう、飲食店では2倍から3倍の値付けをしていますが
当店では一合あたりの原価に約400円を乗せて提供しています。
・なぜかというと一升2100円の酒も5400円の酒も
器に注いでグラグラ煮て提供するという手間は同じだからです。
(厳密には適切な温度を見極めたり微妙に割り水したりという手間はある)
・それに当店では酒を冷蔵庫に入れていませんから電気代もかかりません。
・開栓放置すればするほど味が乗るから在庫リスクもありません。
・だから高価な「小笹屋竹鶴生もと純米原酒」も950円で提供できるのです。
(注:ストーリーはわかりやすいように脚色しております)
「なーるほど!」いうことでお客さまとの酒談議に花が咲いたわけです。
飲食店の酒の値付けはいろいろだが
いつまでも掛け算では、お客さまに理解されないのでは?
いずれにしても今日は雨の中たくさんのご来店ありがとうございました!
by soba-kiri | 2012-10-19 01:30 | 蕎麦屋点描









