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「闘う三味線 人間国宝に挑む ~鶴澤清治~」を観て

「自分の理想の百分の一も出来てない」

鶴澤清治さんの言葉が刺さりました。

“自分の理想”すら判らん私です。
そのくせ好き嫌いばかり撒き散らす。

もっと“高さ”なり“深さ”とかをを見つめないといけない時期だ。

by soba-kiri | 2009-03-12 00:58 | 文楽 | Comments(0)  

鶴澤清治さんに会いに行きます。

先週の月曜は文楽2月公演を3部通しで鑑賞。
11時から21時まで!尻っぺたの痛いこと!

でもよかった。

鶴澤清治さんの演奏を良い場所で堪能できた。
小劇場の9列24は通路側。右手に床だ。

2007年以来足掛け3年の文楽通い。
最初は文楽の圧倒的なライブ感に打ちのめされた。
(ま、それは今でも同じなのだが)
次第に、物語にのめり込むようになり
時たま幻のように現れる「あまりにリアルな瞬間」に震えた。
(もちろん、現在も同様だが)

で、現在(今回)はというと
よく判らないのだけど「余裕が出来た」かな。
“間”とか“受け渡し”がようやく感じられるようになった。
太棹三味線の音色も基本的に“もっさり”したものなんだな、と実感。

え?飽きたのかって?
とんでもない!

人形にしても、太夫にしても、三味線にしても
ひとつだけ見たらたいしたことのない芸なのかもしれない。
それが三業一体になったときの無限パワー。
ホントに凄いです。

「文楽、一回行ってみたいんだよね」
そんな人は来ないでね。

「あの蕎麦屋、一回行きたいんだよね」
うん!一回でもいいから来てチョ(笑)

で、何が言いたいのか?

鶴澤清治さんが凄いのです。
説明する言葉を持たない自分が情けない(涙)
あのね、大きい音ってよく聞こえるよね。
でも小さい音をはっきり聞かせることって絶対難しい!
地合の何のへんてつもない部分の演奏で・・・聴かせる。

たまりません。

明日(つか今日)鶴澤清治さんに会いに行きます。

by soba-kiri | 2009-02-16 00:53 | 文楽 | Comments(2)  

明けましてアンキモ

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完全に出遅れましたが明けましてオメデトウゴザイマス。

ようやく人間の心と身体が復活してきたような今日この頃。
大晦日は限界まで蕎麦を打ち。
そんで限界まで呑んで倒れた。
毎年、床で冷え切って新年を迎えている(笑)

新年3日にはエイサーの出番!
蕎麦打ちでグダグダな身体をこれでもかと
ここでも限界突破なゾーンに…(涙)

そんな蕎麦屋5周年を半年後にひかえる正月だ。
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今日は雪なのか?
アンキモ仕込みます。
売り物にしようかな?三連休中は提供予定。
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こんなの買っちゃいました。
2月公演の予約もしたさ。
3部通しのマラソン文楽鑑賞!
でも翌週は油地獄だけをゆっくりとね。

なんかとりとめがまったくないけど新年なのですなぁ♪

by soba-kiri | 2009-01-09 09:27 | 蕎麦屋点描 | Comments(12)  

文楽十二月公演「源平布引滝」

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それにしても豊松清十郎さんの遣う葵御前の美しさよ。
勘十郎さんもかっこいいけど気がつくと清十郎さんを見ている。
吸い込まれるように見入ってしまう。
葵御前が静止すると主使い、左、足の三名の気配が消える。
人形遣いと人形が手でつながってることすら忘れてしまう。
ただそこに付き添ってるだけのような印象。
なんか凄いものを観てしまったようで未だに脳から映像が消えない。

もうひとつ、耳から消えなくなってしまったものがある
オクリの語りだしの前の三味線。
♪デェ~ンデン  デェ~ンデン…♪
これからどんな苦難が待っているのだろうという
登場人物の不安感にシンクロしてしまい胸が苦しくなる。
鑑賞していてこれほど苦しい芸能って他にあるのかな?

「九郎助内の段」の「実盛物語」のクライマックスでは
千歳太夫の語りと富助さんの三味線にやられた。
本当に動悸が激しくなってしまい顔が紅潮してくる。
人形劇を観て「ドキドキ!ハァハァ」してる自分(笑)

今回の鑑賞では先週鑑賞教室に行って
プログラムを購入しており床本まで熟読してから鑑賞に臨めた。
そのせいか、字幕やイヤフォンガイドが邪魔な感じ。
聴き所ではイヤフォンを外して聞き入った。

まだ自分には「時代物“脳”」が備わっていないから
物語世界に入っていけるか不安だったがそれは杞憂だった。
十分没入してしまったし特に瀬尾十郎に感情移入してしまった。
残酷な敵役だけど今回の鑑賞のなかで
文楽マジック(ある種の幻視)が出現したのは瀬尾十郎だった。

きっと、小まんの歳年齢からして
「オレの子も今頃こんなかな…?」って思うだろうし
葵御前が「腕を産んだ」時にあんなに驚くのは不自然だけど
新しい命の誕生に引け目というか屈折した思いがあるのだろうね。

オカルト実盛君よりずっと好きだな瀬尾十郎さん。

昨年、文楽と出会った頃に千歳太夫の語りを聴いて
「過剰」なものを感じたのだが今はそうでもない。
演じる側も観る側も枯れていくのね。
ところで咲甫太夫、なんかボイトレやってるの?

最高裁の脇を抜けて演芸場の前に出たとき
石焼き芋の軽トラと遭遇。
なんか現実のものと思えず小道具にしか見えない自分が居た。

そろそろ重症だな。

by soba-kiri | 2008-12-18 00:45 | たまにはこんな感じで | Comments(6)  

文楽観てきました!

ものすごく素晴らしいものを観させていただいた。
それも、ものすごくたくさん!!
とてもじゃないが消化できませぬ。

ひとつ感じるのは

前回鑑賞したときとは明らかに違う感じ方をしている自分がいる。

席が後ろの方だったから?

いや…無理に感じようとしなくても
ドカドカ熱いものが入り込んでくる。

横に他人がいなければ号泣していた。

ドシドシ熱いラブソングは清志郎だけじゃないぜ!

by soba-kiri | 2008-09-16 23:49 | 文楽 | Comments(2)  

5月文楽公演「鎌倉三代記」「心中宵庚申」

5月文楽公演行って来ましたので初心者文楽報告です。

初めての一部二部連続鑑賞はきつかったけど
そのぶん作品に入り込めたかんじです。
(エコノミークラス症候群になりそうでしたが…)

しかし「はぁ~~~~」としかいいようがありません。
住太夫さん風に言うなら「ほんまええもんでんなぁ」とでも。

“現在の私”はどうやら三味線が好きのようです。
三味線さんに心を任せていると異空間に引き込まれていくようです。
(まるでマトンと竹鶴を合わせたときのようにね)

竹澤団吾さん
竹澤団七さん
鶴沢燕三さん

(おお!“竹”“鶴”だわぇ!) 

なかでも竹澤団吾さんが好きです。
間の取り方、音色、音の伸び、エロスを感じます。
そして抑えようもない恍惚の表情。

自分も蕎麦屋稼業をあんな恍惚の中でやらねば(え?危ない?)と。

第一部 「鎌倉三代記」は床の近く(8-29)だったので
時代物の語りと三味線を間近で体感できました。
これまで世話物ばかり鑑賞してきたのでかなりビックリ体験。
(三味線さん、あんな絶叫するのか…!!)
とくに「高綱物語の段」での鶴沢燕三さんの絶叫!

第二部 「心中宵庚申」の席は下手側(6-3)で、
床が遠くて「なんだか寂しいなぁ」と思っていたのが
人形の“決め”は下手なのです。よく見える!
つか、語り&三味線が遠くなった分自然と人形に入っていけるなぁ。
でも遠くても竹沢団吾さんの音色は伝わってきます。
眼を閉じて聞いていても判るほどに個性的な音だ。
それにしても桐竹勘十郎さんはかっこいい!

結局、長丁場ながら一部二部とも手拭のお世話になりました。
周りの方も手を眼にやって(そうでしょ、そうでしょ…)と思うと双眼鏡(笑)
6列目で双眼鏡はないでしょ!
ここはハンカチを眼に当てるところでっせ!

それにしても、また一歩やばい領域に入り込んだような…。
次は九月公演か、内子座も行ってみたいな。
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by soba-kiri | 2008-05-26 13:14 | 文楽 | Comments(6)  

古典芸能と映画「かもめ食堂」

毎月楽しみにしている国立劇場の会員誌「あぜくら」が届きました。
12月の公演の案内に心が揺れます。

「文楽にするか、歌舞伎にするか、いっそ両方か・・・。」

たぶん両方行くのかな(笑)。
インターネットで予約できるようになったけど席は選べないらしい。
文楽回しの前とか花道の傍とか選べないのはつまらんね。

予約とれるかなぁ…がんばろうっと!!

で?

先ほどHDDに入ってた「かもめ食堂」を観ました。
映画観るなんて本当に久しぶりです。良い映画でした。

で、感想つーか疑問。

・映画って何で一発だけなのかな?
「忠臣蔵」「曽根崎心中」なんて無限に上演されることでしょう。
リメークとかじゃなく同じ脚本(床本)なんだよね。

・「かもめ食堂」は役者の所作が鼻につくね。
よく作りこまれた映画だと思いました。
しかし、作られた事が判ってしまうこと自体良くないね。
「レニングラード・カウボーイズ」は作為満々だけど鼻につかない(笑)。

・じゃあ何故古典芸能の演技、所作は鼻につかないんだろう?
さぁ、何故でしょうね?
同じ演目をひたすら練り上げる古典芸能の世界を知ったら
一発ドーン!で売れる売れないをやってる映画って不毛な感じがします。

なんだかケチョンケチョンですが
良かったです「かもめ食堂」!原作も読んでみます。

涙の塩分をオカズにご飯を食べた経験が無いヒトは
伝わるものが少ないかも知れないですね。

再演を望みます! (だから無いって!)

by soba-kiri | 2007-10-30 01:39 | たまにはこんな感じで | Comments(8)  

文楽公演 「夏祭浪花鑑」

行無蓮羅苦(業務連絡…ウザいか?)
・9月17日(月・祝)18日(火)は研修のため休業です。
 ちょいと西の方へ行ってまいります。(ウコン飲んでます)
・9月29日(土)も休業します。ゴメンナサイ。
・今週の十割蕎麦は新蕎麦(北海道・牡丹)です。旨いかな~?

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さて本題!!

漫画「もやしもん 5巻で」で
酵母が主人公(人間)に向かって
「俺らは酒造ってんじゃねェ生活してんだ」
と啖呵を切るシーンがあるのです。

これを自分に当てはめることが出来たら素敵だな、と思います。

・・・・のっけから脱線か?

さて本題!!

あなたが「文楽」というものをまだ(生で)観たことがないとしたら
それは人生の大いなる損失なので以下の手続きを急ぐことをお勧めします。

①国立劇場のファンクラブ「あぜくら会」に入会する。
手続きに1ヶ月ほどかかるのでなるべく早く!
②毎月、会報「あぜくら」が送られてくるので入念にチェック!
③文楽公演の予約の電話をかける
はっきり言ってなかなか電話がつながりません。(ネット予約はない)
④席は6列の31番を指定!

①から④までの手続きが出来たら極楽へのチケットを入手できたも同然。

あのね、本当に凄いんだわ文楽。説明しようがないので「凄さ箇条書き」ね。
・「舞台は全体視するのがよい」と常々思っていたけど
今日はダメだった~!ウワー!ウワー!と眼が、気持ちが持っていかれちゃう。
・太夫と三味線は1組が通して担当するのかと思いきや
これがバンバン入れ替わる。かなり贅沢です。ウレシスギ。
あんな小さな舞台にどれほどの人数を投入してるのさ?
・人間国宝はスゲェ!
三味線の人間国宝の人、変なバイブレーションが出てます。
太夫の人間国宝の人、今でも頭の中でも語っていますよ。
人形遣いの人間国宝の人、人形が生きている感じでした。
・人形劇で泣くなんてないでしょ!と思っていました。
すみません…涙こらえるのが大変でした。
・今回入手できた席が「6列の31番」これが大正解!
文楽廻しの真ん前で三味線の人と「こんにちは」状態。
太棹のバイブレーショーンを全身で楽しめます。
文楽の三味線は「ヨォ」とか一切言わない。
でも唸る。キースジャレットのように唸るのです。
そんなかすかな唸りすら聴ける席でした。
・幕間に売店を覗いたら「柿の葉鮨」がぁ!!!
こんなことならどぶをポットで持参したのにぃ!!

今回は演目の魅力や演者の巧拙まではとても言及できないけど
とっても大事なものを吸収させていただいた感じです。

追記 画像の隅っこに写っているのは私の三線。
    あの太棹を体験して今さら何かなすことがあるのか?と自嘲。
    でも癒されるんだもんね。

さらに追記 こんな人も文楽にはまってるのね

by soba-kiri | 2007-09-10 23:19 | たまにはこんな感じで | Comments(8)